料理が難しい理由。理解レベルを合わせてわかる言葉で伝える。
今年の箱根駅伝もドラマでしたね。
創価大学の往路初優勝、そのままの勢いで総合優勝するのか?
と思いきや、まさかの最終10区で駒澤大学による逆転劇。
完全に決まったものだと思って初詣の準備をしていましたが、ずるずると最後まで見入ってしまいました。
明日から仕事が再開する方が多いと思います。
かくいう私もその1人です。
約半年の育児休暇が終了し、復帰する日がついに来ました。
駒澤大学の粘り強さや、青山学院の執念の追い上げのように、滑り出しは気にせず、ゴールで達成感を味わえるように頑張りたいですね。
ちなみに、初詣は近所の神社にて妻と子どもを連れてささっと済ませました。
恒例のおみくじも3人で引きました。
妻は吉、子どもは中吉、そして私は大吉。
気休めですが、良いスタートが切れそうな気がしています。
昨晩ですが、妻と生命保険の見直しについて相談をしました。
子どもが生まれたことをきっかけに保険だけでなく、家庭の資産全体の見直しを昨年から進めており、そのうちの一環で見直しを検討しています。
見直しの相談は生命保険の営業担当の方と、別途で近所にFP事務所があったため、無料で可能な範囲で相談とセカンドオピニオン的な意味合いで話を聞いてみようと思い、お二方からの情報と知識不足な点をネットで調べて整理してという流れで一旦の方針がまとまったので、妻へ内容の共有と相談をするというタイミングでした。
ここで困ったことが、私自身はある程度理解ができているものの、アウトプットして人に教えるにはまだまだ不十分な理解レベルだったということです。
また、こちらの理解レベルと相手の理解レベルに思ったよりも開きがあり、どこから話すか、そしてどのように伝えればよいかがミスマッチしており、冒頭で話しがとん挫しかけました。
幸い、妻の理解しやすいやり方で再度整理をして説明をしていくことで見直しポイントと、現在提案されている保険内容、その内容について質問事項について2人で理解をそろえて次のステップに進めることができそうです。
ここで、2つの学びです。
1つ目が、「アウトプットして人に教えるにはまだまだ不十分な理解レベルだった」こと。
2つ目が、「こちらの理解レベルと相手の理解レベルの乖離」です。
これはビジネスの場面で、特に営業シーンではあるあるネタだと思います。
私も営業をしている身ですが、「説明し、提案する」はとても奥が深いです。
語れるほどのハイプレイヤーではありませんが、この点を日常に置き換えて深掘ってみます。
私は料理が苦手です。
何が苦手かというと、大きく下記の3つです。
1.何を作るかを考えるのが苦手
2.何を揃えればいいか、代替できたり過不足な材料や工程どれかわからない
3.どの順序で進めることで正解の料理に辿り着けるかが推測できない
1つ目は、理由が2つあります。
1つは基本的に食に無頓着でエネルギーになればOKというタイプなので、毎日同じ料理でも平気で食べ続けます。そして、何を食べるかを考えること自体が面倒なため、同じものを平気で食べ続けます。そのため、食べたいと思う料理の幅が圧倒的に少ないのです。
これは例外として、2と3を分解していきます。
2の「何を揃えればいいか、代替できたり過不足な材料や工程どれかわからない」ですが、料理のできる方は感覚的に「肉じゃがには調味料はこれ」「この料理にはこれは不要」とか、ということがこれまでの経験で感覚として体に染みついています。
しかし、料理に慣れていない人は「調味料ってレシピにあるもの全部が必要なの?」「どの順番で作ると効率よくできる?」などの知識はもちろんありません。
Webなどでレシピをみても「塩こさじ少々」「オリーブオイルはさっとひくだけ」などのはっきりしない強弱や目安がわかりません。
でも、料理のできる方に聞いてもほぼ明確な分量や時間などの単位で回答がくることはありません。
なぜなら、相手も感覚で認識をしているからです。
そのため料理は「四苦八苦しながらトライ&エラーを繰り返して、自分で料理ができたことを体感できる程度に作らないと覚えられない」のです。
これを通して「醤油はこのくらい、塩はこれくらい」という目安や基準ができ上がります。
3の「どの順序で進めることで正解の料理に辿り着けるかが推測できない」も似たようなものですが、例えばにんじんの切り方をとっても何種類もあります。
「野菜炒めは○○切り、肉じゃがは△△切り」など、「料理の種類×切り方」だけでもとんでもないパターンになります。
また、「まずは簡単なサラダから作ろう」なんて始めると、炒め物に時間がかかり、新鮮なサラダが放置されてしまうなんていうことも初めはあるあるだと思います。
そして2と同様に「四苦八苦しながらトライ&エラーを繰り返して、自分で料理ができたことを体感できる程度に作らないと覚えられない」のです。
私は、「全体感を理解して、ベストな筋道を立てて、最適な工程で進行していく」ことが得意です。
各論で1つ1つ教わっても全く身にならず、先に大まかな全体感をつかまないと自分がどこにいるのかを見失ってしまうタイプです。
そのためで、「料理」というのは非常に難易度が高い家事になっています。
それを理解した上で「相手に伝わる言葉で教える」ということが非常に大事になってくるのです。
シンプルに考えれば当たり前ですが、考えるほど複雑にしてしまいがち。
シンプルに相手の状況や理解度をまず捉えて、それに噛み合う言葉を選んで伝えることで、おもしろいほどに正しくものごとを教えることができるはずです。
ではでは。