【読後感想2冊目】転職の思考法

2冊目の感想文です。
なんとか定期的にアップしていきたい。。。
今回はこちら。

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

 

 

 
転職したいから手に取ったわけではなく、後輩に勧められたで読んでみました。
勧めてきた後輩、なんなの?というモヤモヤは一旦おいておいきます。
 
人材・採用の仕事をしているので、知っている・理解しているということも多いが、
転職する側の視点とコンサルタントの視点をストーリー仕立てでまとめてあるので非常に読みやすい。
こういった視点を持って日々の業務や日常生活に結び付けたいと思わせる一冊。
ただ、これを1人でやることはやはり難しく、中身のストーリーと同じように
コンサルタントではなくてもよいがだれか伴走するパートナーがいることが大事だと気付かされる。
 
 
以下、気になった内容を抜粋。
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自分の市場価値を図るための9の質問
・会社を変えても、価値のあるスキルをどれだけ持っているか?
・そのスキルの「賞味期限」はいつまでか?
・他の会社でも通用する「レアな経験」がどれだけあるか?
・その経験は、世の中からどれだけ「強いニーズ」があるか?
・社内に、自分が会社を変えても、喜んで力を貸してくれる人がどれだけ存在するか?その人物たちは意思決定の力がどれだけあるか?
・社外に、自分が会社を変えても、喜んで力を貸してくれる人がどれだけ存在するか?その人物たちは意思決定の力がどれだけあるか?
・自分が所属しているマーケットの「1人当たりの生産性」はどれだけ高いか?
・自分が所属しているマーケットに今後の「成長性」はあるか?
・今後、どれだけ「自分の市場価値」は成長が見込まれるか?
 
市場価値(マーケットバリュー)の測り方
業界の生産性(1人当たり)×技術資産×人的資産
→給料の期待値(箱の大きさ)は、3つの要素の掛け算で決まる
 
仕事のライフサイクル(4象限)
縦軸:椅子の数多い・少ない
横軸:代替可能性が高い・低い
①ニッチ>②スター>③ルーティンワーク>④消滅
①ニッチ:椅子は少なく、代替可能性も低い
②スター:椅子は多いが代替可能性は低い
③ルーティンワーク:椅子の数も多く、代替可能性も高い
④消滅:消滅しかけているため椅子の数は少なく、代替される仕事
 
ピポット型のキャリア
自分の強みに軸足を残しながら、もう片足を今後強くなる部分に少しずつずらしていく考え方。
新たな強みを手に入れて、「軸となる強み」と掛け合わせる。
 
会社選びの3つの基準
1.マーケットバリュー
2.働きやすさ
3.活躍の可能性
・働きやすさはマーケットバリューと相反しない。むしろ長期的には一致する。
・活躍可能性を確かめる3つの質問
1)どんな人物を求めていて、どんな活躍を期待しているか?
2)今一番社内で活躍し、評価されている人はどんな人か?なぜ活躍しているのか?
3)自分と同じように中途で入った人物で、今活躍している人はどんな社内パスを経て、どんな業務を担当しているか?
 
いいエージェントの五箇条
1.どこが良かったか、入社する上での懸念点はどこかをフィードバックしてくれる
2.案件ベースで「いい、悪い」ではなく、自分のキャリアにとってどう価値があるかというアドバイスをくれる
3.企業に回答期限の延長や年収交渉をしてくれる
4.「他にいい求人案件はないですか?」という質問に粘り強く付き合ってくれる
5.社長や役員、人事責任者などとのパイプがあり、彼らとの面接を自由にセットできる
 
企業を選ぶ際の確認ポイント
・中途を生かすカルチャーはあるか?
→役員が新卒出身者で占められていないか?
・自分の職種が会社の強み(エンジン)と一致しているか?
→自分が行きたい会社の商品やサービスに触れ、どこが好きなのか?をメモする。BtoB企業は、経営陣や主要メンバーのバッググラウンド(前にいた会社や部署)を確かめる
 
何事も、ロジックだけではうまくいかない。大事なのは、相手が共感できる文脈で説明することだ。
パートナーから共感を得るためには必ずお互いが同じレベルで理解できる言葉や比喩を使って話せ。ただでさえ戸惑っている相手にマーケットバリューやライフサイクルという単語で混乱させてはいけない。
 
to do(コト)に重きをおく人間…何をするのか、で物事を考える。明確な夢や目標を持っている。
being(状態)に重きをおく人間…どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視する。
99%の人間がbeing型の人間である。
 
1.自分の状態:主人公は適切な強さか、主人公は信頼できるか。
2.環境の状態:緊張と緩和のバランスは心地よい状態か。
being型の人変にとって、まず重要なのは、主人公である自分が今いる場所にとって適切な強さであることだ。
多くの人間は、幼少期から勉強や、運動、仕事など、多かれ少なかれ「何かしらの努力」を積み重ねている。そして常に「倒せそうで倒せない」ような、環境を経て成長する。仕事を楽しむためには「マーケットバリューがある程度あること」「求められるパフォーマンスとマーケットバリューがある程度釣り合っていること」は必要条件なんだよ。そして、もう1つ必要なことが信頼。信頼とは「自分に嘘をつかないこと」だ。仕事でつく小さな嘘を最小化すること。自分が好きになれなければ、いくらマーケットバリューが高まり、自分が強くなっても、その「ゲーム」を楽しむことはできない。
ここまでで50%。あともう1つ必要な要素の「環境の状態」とは「緊張と緩和のバランス」だ。ゲームのバランスが緩すぎたり、きつすぎたりしているならゲームを変えるタイミングということ。強い敵と弱い敵が交互に出てくる状態、楽ばっかりできる状態でゲームをしてても面白ろさを感じられなくなる。
 
being型の人間が好きなことを見つける方法
1.他の人から上手だと言われるが、「自分ではピンとこないもの」から探す方法
2.普段の仕事のなかで「全くストレスを感じないこと」から探す方法
・替えのきく存在から脱出したければ、自分の好きなこと、苦にならないことを「ラベル」にせよ。理想が入っても、まだできないことでも構わない。
・ラベルをつけたら、「そのラベルがより強固になるか」という判断軸で仕事を選んでいくこと
 
黒岩の最終講義のまとめ
・転職を阻害するのは、現実的な危険性ではなく、ほとんどが見栄か恐怖
・選択が失敗かどうかは、あくまえ事後的にしかわからない。だからこそ、失敗につながる唯一の条件は「覚悟を決めるべき時に覚悟を決められないこと」
・転職が当たり前になれば、選択肢を手に入れた「個人」はより自由になり、社員を惹きつけようとする「会社」は、より魅力的になる
 
 
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巻末にまとめページが付いているので、ざっと見直したいときにとても便利な構成になっていて親切。
この思考法は参考になるので、たとえ伴走者がいなくても巻末ページをたまに見るだけでも効果あるはず。
 
以上です。
 
ごめす